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『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』は公開初日に観てきて感想もアップ済み(こちら)ですが、当初の告知通り、二週ほど経ったのでもう記事中で普通に映画についても言及していくのでご注意ください〜。
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チクルンは「嘘をついていた」という点で、子供向け作品で描かれる道徳として悪いことをしていたとは描かれているのだけれど、同時に強者(シャーキンスさんとか)に搾取されている弱い立場の人(蜂)だというのも丁寧に演出していた印象でした。画面作りとしても、シャーキンスさんとかが威圧的に大きく描かれるのに対して、チクルンは委縮するように小さく描かれていたりです。
強者がパワーで弱者を従わせるっていう人間関係(搾取構造)は、本作で是とする「手を繋ぐ」人間関係(対称性)とは真逆なのですよね。
そして、友達同士の人間関係の話から、やっぱり大きくは鷲尾天氏プロデューサー繋がりで、近年のグローバル資本と日本の関係の比喩……とも深読みしてしまう。
チクルン。
労働をサボっていた弱みが自分にもある。→最近の労働環境が悪化している日本あるある。
強者(グローバル資本)の顔色を伺いながら、本心ではプリキュアさん(日本的なもの)に惹かれている。→最近の日本あるある。GoogleとかAmazonの言うことを聞かなきゃならないけど、本心は日本のちょっとえっちな(え)コンテンツが好き、みたいな。
という感じで、近年の日本の労働者の悲哀あるあるになってる気がするのですよね。鷲尾天氏プロデューサー作品繋がりだと、『Yes!プリキュア5』のナイトメア社の会社員の悲哀ネタとかを思い出しましたよ。
そして、そんな悲哀こもごもの労働者だとしても、譲れない一線として、プリキュアさんからの信頼は裏切れない、というお話。ラストの全力でプリキュアさんに土下座してるチクルン可愛い……。厳しい現実の中でプリキュアさんスピリットを貫けるか、我々は常に試されているのだ……。
そして、(女王様に)一緒に謝ってあげると、「和」の精神的なプリキュアさん達。ストレス死、過労死とかする前に、プリキュアさんに助けを求めよう。
「全力で謝る」のをむしろカッコよく描くとか『フレッシュプリキュア!』を思い出したりもしたのだけど(特に『映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』)、フレッシュ放映当時けっこう死にそうで桃園さんに救われていた身としては身につまされるエピソードであった……。色々あったんだけど、裏切ってしまっていたのだとしたら(桃園さんとトイマジンさんの関係)全力で謝らないと、という。土下座!
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