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 『魔法つかいプリキュア!(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第44話「モフルン大奮闘!みんな子供になっちゃった!?」の感想です。
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 みらいさん・リコさん達が子供になっちゃってキャッキャと楽しい回でありながら、子供の頃(=過去)をどう受け取るか、というテーマ回にもなってる回でした。

 まず、バッティさんら「再生敵幹部」登場という展開自体が、「過去」が再びという象徴になってます。

 その中でも、ガメッツさんは新しいプリキュア(キュアフェリーチェ)に惹かれて未来志向なのに対して、バッティさんは亡きドクロクシー様(過去)を想い続けている、と……再生敵幹部内にも対照があったり。

 第19話の感想で、バッティさんに関しては、


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 これまで「ドクロクシー様に疑念を抱く」という「変化」の兆候を見せていたバッティさんが、また「ドクロクシー様こそが絶対」という、「見え方の固定化」に揺り戻ってしまったから。これは、これまで「様々な見え方があるからイイ」で一本テーマを通してきた『魔法つかいプリキュア!』という作品的に、(今話時点で)バッティさん残念な方向に揺り戻ってしまった感じ。

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 と書いたのですがに、ちゃんとあの頃はドクロクシー様に対する「固執」・「絶対化」みたいに見えていたものが、今回までくると「過去への誠実さ」みたいにも見えるのにも、一つの事象に関して受け取り方次第で「見え方」が変わるという本作のテーマにそっている感じです。丁寧に描写を拾ってくるなー。

 次回が校長先生とクシィさんの話っぽく、今話でオルーバ様が持ってた「闇の魔法」の本に子供時代の校長先生とクシィさんの写真が挟んであったので、いよいよ、「過去」と向き合う、受け取り直す、という物語が、物語縦軸のメインストーリーでも展開されていきそう。

 第1クール終了時点で書いたこの記事↓


リコ(=Record)が過去を赦して未来に目を向け始める〜『魔法つかいプリキュア!』第1クールのエッセンス


 の物語ラインに、縦軸の物語全体も共鳴していきそうで、綺麗。リコさんがリズ姉さんとの関係(過去)を受け取り直せたように、校長先生がクシィさん(過去)との関係を、はーちゃんが(後述)「過去」との関係を受け取り直せるか、に物語が向かっていく感じですね。

 というか、魔法使いさんとの「過去」を受け取り直して、新たな「未来」に開けていくというソルシエールさんの物語が描かれた『映画プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!(感想)』に、本当にエッセンスが詰まっていたのだなー。

 序盤の序盤こそ、今年は初期プリキュアシリーズ的な、その回その回ごとのライブ感(え)で行くのかなと感じつつも、ここまでくるとわりと全体のストーリーの構成もしっかりしていて、最近のシリーズの安心感も加わっている感じ。

 前回の感想で書いた通り、「過去」を受け取りつつ、新しい「未来」も志向していく、という物語内の話を、「プリキュアシリーズ」を通した作品作りでも実践してる感じでカッコいい。

 「過去」を受け取り直す、という要素は、はーちゃんがマザーラパーパ様(過去)と関係している存在っぽいので、はーちゃんの物語にもかかってくる要素だったりします。

 クシィさん関係とはーちゃん(マザーラパーパ様)関係との二重奏で「過去」と「未来」の物語を終盤に収斂させていく感じなのかな。それが、今話の子供時代(過去)を否定しない話とリンクしていると。なんてこった。本当に綺麗な構成だ……。

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→前回:魔法つかいプリキュア!第43話「いざ妖精の里へ!あかされる魔法界のヒミツ!」の感想へ
→次回:魔法つかいプリキュア!第45話「想いは時を超えて…!友情のかたち!」の感想へ
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