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第1話でいちかさんの「想い(ケーキ)」が結局はお母さんに届かなかったように、第2話でも「想い」のかけ違いが、今話メインのひまりさんを通して描かれます。
幼少期のバッドエンドと、現在でのトゥルーエンドと二回描かれていて。
まず、幼少期のバッドエンド「想い」のかけ違い。
スイーツに関するガチトークというひまりさんの「想い」を、同級生たちはスルー。わいわいと成されるのは今日のテレビのアイドルの話ばかりです。届かぬ「想い」。いかに僕らが「プリキュア観ろ!」とプリキュアガチトークをしても、世間はアイドルの話ばかりなのです(え)。
TJさん(ブログ)がコアな『激走戦隊カーレンジャー』や『ペットントン』の話をしても、世間でバズるのは『けもフレ』のネタツイートばかり的な現象です(え)。
けもフレクラスタはよくよく観察すると、他アニメクラタのように「見て」と言ってる人は少ない。
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年2月8日
「わーい!」「たーのしー!」と言っている様を見せつけて、他者の興味を能動的に引き出している。
これは天岩戸から天照大神を引きずり出したのと同じ手法である。
古事記にもそう書いてある。
届かない「想い」。かけ違ってしまう「想い」。けものフレンズが流行って「現代人はやさしい世界を求めている」と言われているけど、去年レッドマンが流行っている頃は「現代人は純粋な暴力を求めている」と考察されていました。
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年2月13日
(たまにはネタツイートでなくブログや絵のツイートもバズってくれていいのに)
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年2月9日
こっちがバッドエンドに終わってるのは、いちかさん(=「想い」の守り人)の不在のためかと思います。けもフレのツイートばかりバズる。
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年2月13日
そして、現在軸のトゥルーエンド「想い」のかけ違い。
ひまりさん、いちかさんに対して、またまたプリンのガチトーク。歴史から知れ! プリキュアは初代から語れ! ここでも、一旦はいちかさんに受け取って貰えず、「想い」は届かずに終わってしまいます。
しかし、今度は颯爽登場、「想い」の守り人・宇佐美いちかさん。ガチトークには若干引き気味だったけれど、それはそれとして、一旦届かなかったとしてもその「想い」には意味がある。微妙に零れ落ちかけたひまりさんの「想い」を掬い取る、ということをいちかさんがやってくれます。ちょうど、第1話で届かなかったいちかさんの「想い(=ケーキ)」をペコリンが守ってくれたように。
第1話、第2話と通底しているのは、一旦は「想い」のかけ違い、ディスコミュニケーション、「想い」が届かないということが起こるのですが、やり直せる、別な形で昇華できるという展開になることです。一方的に頑張った「想い」は、届かないこともある。でも、届かなかった「想い」だとしても意味はある。失敗したスポンジをペコリンのエネルギー補給に役立てたり、デコレーションのミスを「うさぎショートケーキ」に昇華したり。
そうだ! 『けもフレ』ネタツイートも、便乗して昇華したりすればイイんだ!
そんな、そのままだと無意味だ! と世界から言われがちな届かなかった「想い」を守るよ。別な形で昇華するよ! というようなお話。今話も、ちょっとすれ違ったけれど、ひまりさんのガチトーク級の「想い」には、意味があったと言ってあげたいのでした。良かった、これからもプリキュアガチトークとかできるよ。昔のマニアックな特撮話とかしても(え)、「想い」はいちかさんが守ってくれる!@tjtype1 ちょっとバズってるんで、今週もプリキュア絵を貼っておきますね。pic.twitter.com/BGYFzmE56D
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年2月13日
ひまりさんの「スイーツは科学です」は、ちょっと物語冒頭時点では西欧合理論的過ぎる印象を受けました。一方で、そういう風に全てが合理的にいくわけじゃなくて、「おまじない」みたいな「過程」・「想い」にも意味はあるだろうというのが描かれてもいた今話でした。
実質『ふたりはプリキュア』&『MaxHeart』の(和歌でいう)「本歌取り」的表現が豊富だった『魔法つかいプリキュア!(感想)』から、本作は『Yes!プリキュア5(感想)』の要素をけっこう「本歌取り」してると感じます。五人組とか。OPの歌詞に「Yes」入ってるとか。EDが宮本佳那子さんだとか。今話も、すごい『Yes!プリキュア5』第3話(感想←語り継がれる神回です)と重なる感じがあります。
うららの物語が、一人志向から仲間志向への変遷、そして最終的にはその二つの統合だったように、ひまりさんの物語も、科学・合理志向から、まずは変化していきそうです。
西欧合理の対概念だから、もうちょっとアバウトな東洋思想的な要素もひまりさん、これから獲得していったりするのでしょうか。「和」な感じの価値観とか、近年のプリキュアシリーズの特徴でもありますしね。
物語を経る前のひまりさん:「スイーツは科学です!」(キリッ)
物語を経た後のひまりさん:「スイーツは仏教です!」(キリッ)
最終段階のひまりさん:「科学と仏教が! 西欧と東洋が! 天地和合を成す! カァーッ!!」(目を光らせながら、背後に奈良の大仏を背負って)
「想い」はそのままだとわりと届かないからこそ、ケアが必要、キュアが必要という世界観は良いですね。共感します。自省をうながす要素でもありますが。一方的に昔のプリキュアガチトークとかしても「想い」は伝わりづらいこと多々だから、昇華したりしようぜ、という。
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→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)
→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第1話「大好きたっぷり!キュアホイップできあがり!」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第3話「叫べライオン!キュアジェラート!」の感想へ
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