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第1話ではいちかさんの「想い(ケーキ)」が結局はお母さんに届かなかった。
第2話ではひまりさんの「想い(スイーツのガチトーク)」が一旦はいちかさんに届かなかった。
そして、今回の第3話でもあおいさんの「想い」は岬さんに届かなくなりかける……という展開が描かれます。
いずれも、一旦「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)が生じて、それを復元する、あるいは昇華するというのがここまでの物語フォーマットだと感じられます。
今回の場合、あおいさんの「想い」は「歌詞」ということになると思うのですが、つい媚びてしまってあおいさん本来の「想い」=「歌詞」が出てこない。このままだと岬さんに伝わらないか、違うものを伝えてしまう(=ディスコミュニケーション)という危機が一つ描かれているのです。
そこで颯爽登場、「想い」の守り人宇佐美いちかさん。「らいおんアイス」のスイーツで、あおいさんの本来性にそった「想い」、「空(青い)=あおい=自分自身」であるとか、それに象徴される「自由」であるとかを思い出させる、ということをやっています。第2話のひまりさんの時と同様、いちかさんがその回のメインキャラの「想い」を守ってるのですね。
そのまま、ガミーさんが来襲し、あおいさんの「(本来の)想い」の象徴である「らいおんアイス」が脅かされつつ、ライブイベントもブチ壊されて岬さんにも「想い」が届かないという危機に。二重の意味で「想い」(とその伝達)を守るためにあおいさん変身という流れに。
第2話のひまりさんも、今回第3話のあおいさんも、いちかさんに「想い」を守られるというパートが入ってからは、ひまりさんはいちかさんに「想い(ガチトーク)」が届いてますし、あおいさんも岬さんに「想い(本来の歌詞・歌)」が届いてたりするのですよね(岬さんの表情の変化は含みもある気がするけど)。
一方で、当のいちかさんは、第1話以来、「想い」はお母さんに届いていないままです。これは、わたし(宇佐美いちか)の「想い」は届かないかもしれないけれど、他人の「想い」は守るよ……変身! 的な、今の時点では『仮面ライダー555』のタっくんイズムな方向のヒーロー像なのかな。
「想い」に関して、第1話(お母さんへの気持ち)にしろ第2話(ガチトーク)にしろ第3話(自分本来の歌詞)にしろ、ともすればそれだけでは「伝わらない」方向の要素です。やっぱり、相手、他者が大事になってくるので。今話も、捉えようによっては岬さん側のニーズは無視している。
けれど、それでもまずは起点は自分の「想い」だから、とにかく守れ、そこは誤魔化すな、ということを第1話〜第3話まではフォーマットにしているように感じます。過度な愛情も、ガチ過ぎるトークも、自由過ぎる歌詞も、そのままでは相手とか市場に受け入れられないかもしれない。だが、そこを誤魔化して何が「想い」か。まずはそこを守れ、変身! 的な。
何? 僕の小説も難解で分からない!? TJさん(ブログ)の特撮ネタもマニアック過ぎて分からない!?(え) う、うむ。そこは相手に、市場に合わせていく努力もやぶさかではないとして、まずは自分本来の「想い」を誤魔化してもダメなんじゃ。
こうして僕の小説もあんまり読まれない中、『けもフレ』がバズってる世界で僕らは生きていく。うんうん、生きるのが不得意なフレンズなんだね!(サーバルちゃん派)
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