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今話でも、一旦「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)が起こり(イベントとしてはお菓子作りの失敗とリンクしている)、そこから「想い」を守って「やり直す」、「昇華する」……という物語フォーマットが第1話〜第3話と同じでありました。
ただ、これまではいちかさんが「想いの守り人」的なポジションで、それぞれの回のメインキャラの「想い」を守ってきたのだけれど(第1話は、ペコリンの助けを借りつつも、いちかさんがいちかさん自身の「想い」を守る)、今話は「想い」が守られるのに重要な役割を果たすのはまりこさんなるキャラクターなのですよね。
「女の子はね、大好きから気持ちが始まるの」
「『想い』は女の子の輝く力になるの」
と、作品縦軸でも重要っぽい台詞まで語っております。
特に前者は、第1話→「いちかさんのお母さんへの大好き」、第2話→「ひまりさんの友達への大好き」、第3話→「あおいさんの音楽(に象徴される青空=自由)への大好き」と、確かに全部「大好き」という原初の気持ちを守る話になっていたなーと。
このまりこさん、意外と物語縦軸でも重要キャラだからこういう重要台詞を語る役回りなのか、『Go!プリンセスプリキュア!(感想)』を経由した方式で、「街の人もヒーロー」の世界観だから、わりと普通の街の人が大事なことを伝えてくれるという方式なのか、現時点ではまだ分からず。
今週の、一旦の「想い」のかけ違いからの「昇華」要素は、一つの「想い」だけではなく、三人の「想い」を合わせる、ということでありました。「想い」は二者間で行き来するだけのものでなく、三人以上で「共有」するということが可能。わりと人類の精神史的に重要な段階をむかえた感じです(え)。
そんな三人で「想い」を「共有」する展開が、クリームが「螺旋」になる視覚的な演出と、プリキュアシリーズのテーマ(バラバラの個性が力を合わせる)とが一致してる表現になっていて、かなり良かったのでした。
三人で「螺旋」なら、五人で(たとえば)「魔法陣」、さらに沢山の人達と繋がって六次元的「楼閣」とか、色々展開していけそうな表現だったのでした。なんと、「クリーム」という題材を視覚的な演出に使う可能性!
前半の一旦失敗パートと、後半のやり直しパートと含めて、一話総時間におけるクッキンングのシーンの時間がかなり長く、本格的にクッキング推しの作品なんだなーと再確認。
効率化(グローバル化押し方面と相性がいい考え)方向じゃなくて、一見非効率な「想い」注入=作中におけるクッキング要素……という扱いなので、行き過ぎたグローバル化の力への試論という方向から始まったプリキュアシリーズ的にも、実はマッチしてたりだなー、と思ったのでした。
(感想記事、第6話まで観たけど今週は『けものフレンズ』ネタなし!)
→『魔法つかいプリキュア!』オフィシャルコンプリートブック
→キューティーフィギュア
→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)
→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第3話「叫べライオン!キュアジェラート!」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第5話「きまぐれお姉さまはキュアマカロン!」の感想へ
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