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 『キラキラ☆プリキュアアラモード(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第7話「ペコリン、ドーナツ作るペコ〜!」の感想です。
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 『映画プリキュアドリームスターズ!!』は公開初日に観てきて感想もアップ済み(こちら)ですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で(軽くは触れちゃいます)。その後は普通に言及していきます。

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 今回もだいたい、届かない「想い」に関して、いちかさんはそれを守るよというようなエピソードでありました。

 今話の届かない「想い」は、ペコリンのいちご山のスイーツ工房のみんなへの「想い」です。

 今回も、今話時点ではその「想い」はみんなに届きません。それどころか、みんなはバラバラになっている、というか生死すら不明のような状況です。ここ数年、「破綻的な出来事」が起こって「別離」した大事な人(たち)に「想い」を届けるという物語が多いです。

 第1話(感想)で同じくお母さんに「想い」を届けることができなかったいちかさんは、ペコリンの気持ちが分かる。ゆえに、いちかさんはペコリンに「助っ人」する……という流れなのだと思いました。

 『映画プリキュアドリームスターズ!』を観た後だと、本作での「想い」を届ける……という要素には、子から母へという方向と、母から子へという方向と、二つのベクトルがあるように思われます。

 なので、子から母への方向は、そのままま第1話時点では成就してないいちかさんからいちかさんのお母さんへの「想い」だとして、母から子への方向は、疑似的にいちかさんからペコリンへの「想い」ということになるのかなと思いはじめました。そう言われると、「食」を作る人(いちかさん)がお腹がすいている存在(ペコリン)に食べ物を作ってあげるという関係は、ちょうど母と子が連想される気もするのでした。

 ドーナツに象徴されている、ペコリンのいちご山のスイーツ工房のみんなへの「想い」は守るよ、といちかさんが戦うのですが、ここでいちかさんが一人で戦おうとするのは、『ドキドキ!プリキュア』を引き合いに出して、『映画プリキュアドリームスターズ!』の感想の方で書いた通りです。

 いちかさん、第1話でも(ペコリンの助力は借りつつも)結局自分の「想い」は自分で守ってるのですね。いちかさんは他人の「想い」を守る(第2話〜第6話)。じゃあ、いちかさんの「想い」は誰が守ってくれるのだろう、というようなお話。

 そこで、一人で戦おうとして吹き飛ばされたいちかさんを、あきらさん、ゆかりさん、あおいさん、ひまりさんが受け止める……というシーンが描かれます。今後の物語の暗示になってると読みたくなるシーンです。映画でも今話でも「手伝って」という言葉が印象的に使われておりますが(相田マナさんが『ドキドキ』の第2話で六花に言った言葉でもある)、いちかさんはもうちょっと他人に頼ってイイんや……。

 かくして、幻視したありし日の「日常」=幸せだった頃のいちご山のスイーツ工房の風景……はそのままではもう戻らないかもしれないけれど、だったらせめて暫定的な「居場所」をと、いちかさんがキラキラパティスリーを作ると宣言するまでのお話。

 「破綻的な出来事」が起こって、死別にしろ避難にしろ、行き場所がなくなってしまった「想い」に関して、一時でも休める「居場所」を作ってあげるという流れに読めます。やはり宇佐美いちかさんという主人公像は、「想い」の守り人なのだと思うのです。

→『映画プリキュアドリームスターズ!』サウンドトラック

映画プリキュアドリームスターズ オリジナルサウンドトラック
アニメソング
Marvelous Entertainment Inc.LDC(PLC)(M)
2017-03-15


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→前回:『映画プリキュアドリームスターズ!』の感想へ
→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第6話「これってラブ!?華麗なるキュアショコラ!」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第8話「キラパティオープン…できません!」の感想へ
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