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『映画プリキュアドリームスターズ!!』は公開初日に観てきて感想もアップ済み(こちら)ですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で(軽くは触れちゃいます)。その後は普通に言及していきます。
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今回もだいたい、一度目の「失敗」を少し別な形で「昇華」するといった流れのエピソードだったかと思います。
最初のお菓子作りを失敗しての謎の大爆発が「失敗」パートで、後半のみんなで協力してお店をリフォームしていくのが「昇華」パートですね。
第1話(感想)のお菓子作りを「失敗」するんだけどスポンジをペコリンのお腹を満たすという形で「昇華」する……とか、デコレーションを一旦は「失敗」するんだけど閃きでうさぎショートケーキに「昇華」する……とかと同じ流れです。そういう意味で、今話も第1話(たいてい物語全体のエッセンスが込められている)と対応関係にあると言えそうです。
一方で、爆発という「失敗」からリフォームという「昇華」へ……という今話の流れは、物語全体の「いちご山のスイーツ工房」が爆発してみんなバラバラに(「失敗」パート)……から、その場所を復旧していく(「昇華」パート)……という流れとも対応していると解釈できそうです。一話一話が、第1話とも物語全体とも関係し合いながら展開していくという、練られた脚本・シリーズ構成だなぁと感じる部分です。
今話の細かい部分だと、あおいさんがテーブルの脚をダメにしちゃう(「失敗」パート)……からの、テーブルの脚の部分をリビルドしてレジの制作に生かす(「昇華」パート)、「失敗」時のあおいさんのジャイアントスイングは、バトル時には普通に役に立つ(「昇華」パート)……などの流れもそれですね。部分と細部、部分と全体が相互に関係し合いながら編み込まれていく脚本はとても好きなのでした。
かくして、みんなを笑顔にする「居場所」、キラキラパティスリーがオープン。今話で笑顔にしたのはえみるちゃんという(たぶん)ゲストキャラの女の子ですが、このまずは一人笑顔にしたということが、物語全体の「いちご山のスイーツ工房」的な「居場所」を再生してペコリンやその仲間達も笑顔にしよう……というストーリーラインとも対応していくであろうという感じです。
しかし、キラパティ登場に伴って、五人組の衣装が、私服、パティシエ服、プリキュア服と、基本三段階仕様に。これは…、これは…、『も〜っと!おジャ魔女どれみ』や! パクってるとかではなくて同じ東映アニメーションさんなので、リスペクトな感じで。これはもう、『キュアぱず(公式サイト)』に星4ももちゃんの実装を!(混乱中)「緑」属性がはーちゃんさんしかいなくてみんな困ってるし(え)。
プリキュアシリーズ視聴歴13年とかのシロクマおじさんだと思ってましたね? 残念! その前の『明日のナージャ』も、さらにその前の『おジャ魔女どれみ』シリーズから視聴してるんや……。
危うく意識が2001年頃に飛び、昔語りやっかい勢になりかけたところで抑制して、2017年の現在、キラプリに意識は戻ってきて次回へ。今話といい次回といい(公式サイトの次回予告より)、「居場所(=キラキラパティスリー)」作りはけっこう大変だという地道パートも描かれているのが好感な作品なのでした。
やっぱり宣伝とか大事ですよね。『プリキュア5』の時とか、品はイイのに宣伝不足でナッツ餓死しかけてたし。(『Yes!プリキュア5』第10話「腹ぺこナッツを救え!」より:感想)
10年の時を超えて、春日野うららさんがもう一度ブチ切れてみせる時がきたのです。
「このままじゃいつまで経っても売れませんよ!どんなに良い物でも、その物自体を皆に知ってもらわなくちゃ!ブレイクするためには、宣伝!売り込み!営業が!大切なんです!」(春日野うらら)
→『映画プリキュアドリームスターズ!』サウンドトラック
→『魔法つかいプリキュア!』オフィシャルコンプリートブック
→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)
→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第7話「ペコリン、ドーナツ作るペコ〜!」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第9話「キラパティがあなたの恋、叶えます!」の感想へ
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