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『映画プリキュアドリームスターズ!!』は公開初日に観てきて感想もアップ済み(こちら)ですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で(軽くは触れちゃいます)。その後は普通に言及していきます。
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これまでの話数も、一旦「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)が生じて「失敗」してしまう。けれど、その「失敗」から立て直して「昇華」する……という第1話と大まかな流れが対応するお話が多かったわけですが。
今話は、さらに構造が第1話と重なると感じました。第1話でお母さんに「想い」を届けたかったけれど届けられなかったいちかさんという構図と、みどりさんに「想い」を届けたいんだけど届けられない辰巳君という今話の構図とが重なるのしかり。誰かに「想い」を守ってもらいつつも(第1話ではペコリンが、今話ではいちかさんが奮闘する)、最後は「自分」が大事になるという構図も重なるのしかり(第1話は最後はいちかさんが自分で自分の「想い」を守るため立ち上がった。今話も、辰巳君自身が最後は「勇気」を出した)。
「失敗」からの「昇華」の流れが、スイーツを絡めながら描かれるのも重なる感じですね。
今話も、結局「想い」を象徴しているクッキーは割れてしまうのですけど(失敗)。告白もかけ違って(=ディスコミュニケーション)しまうのですけど。それでも、いちかさん達が良い雰囲気の動物園チックな「居場所」を準備したりのはからいもあり、割れたクッキー(失敗)を辰巳君とみどりさんが一緒に掛け合わせて、「パンダ」という昔日を復旧する過程を共有することが行われます。クッキー自体は割れていても、それをきっかけにこういう体験を積むことが出来たというのも、立派な「昇華」だと思うのです。
昔日が象徴されてる割れたクッキーを復元する……というくだりは、物語の大きいラインの、今では壊れてしまった昔日の「いちご山のスイーツ工房」を復元していく……というくだりとも対応関係にあると思われます。バラバラになったクッキーと、しばし離れていた辰巳君とみどりさん……というのが、爆発してしまった「いちご山のスイーツ工房」と今では離れ離れ(というか生死不明)になってるペコリンとその仲間達とも重なる構図になってるのだと思うのですね。この流れだと、「いちご山のスイーツ工房」もそのままの形では元に戻らないのだけど、何らかの「昇華」した形で報われる感じになるのかな。
お店の宣伝をしよう的な流れが発端のエピソードなのですが、普通に「想い」の伝授にまつわるしんみり要素もある話になっており、ああ、腹ペコでナッツが倒れたり、うららが宣伝の重要性を激オコで説いたりしていた『プリキュア5』がロックだったんだな(え)と確認させられた一話でもありました。ところどころ『プリキュア5』を意識させる表現が見られる(おそらく意図もされてる)本作ですが、まだ、ガマオ君を爆散させる的なロックなノリはない感じですね。あの人達は、ステゴロで殴りまくる美墨さんの血がまだ色濃い昭和のプリキュアですからね。
→イイ感じらしい雑誌
4月10日発売のCGWORLDさんで、プリキュアドリームスターズの表紙&特集をしていただきました。
— 宮本 浩史 (@gatyapen) 2017年3月28日
また濃い〜内容となっております。https://t.co/lL8wT0nnWu
スタッフのメガネ率の高さにご注目ください! pic.twitter.com/3GXhWshGJF
→『魔法つかいプリキュア!』オフィシャルコンプリートブック
→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)
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