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もともと「キラキラル」の設定が、これ「エネルギー獲得戦争じゃん!?」な感じがあった本作なのですが、ガミーさんたちを突き動かしたキーワードが「強くなりたい。大きくなりたい。キレイになりたい」で、そのために他所様から(キラキラルを)「奪う」で、うむむ……これだと世界史上の帝国主義とかの方向で、そりゃ戦争にしかならぬわな……というこれまでなのでした。
一方で、プリキュアさんたちの方は「有限のキラキラルというリソースを奪い合う」という世界観よりは、(お菓子を通して)キラキラルを分け合ったり、あと、何だかお菓子を食べた人の心を媒介にしてキラキラルは増えたりもするという世界観を既に打ち出し始めている。『ドキドキ!プリキュア』辺りからあった視点かと思うのですが、リソースは奪い合うとジリ貧なので、追加したり分配を調整する方向に知恵を絞った方が良いのじゃ……。
参考:プリキュア雑記(2013年9月5日/テーマが光り始めるこの時期)
かくして、一度破綻を経験したガミーさんたち、まずはいちかさんらから出されたスイーツを食べる。
この辺りは、第一話から繰り返され、通底されている、一度の失敗からの再起、昇華のパートをなぞっているのでしょうね。「スイーツ」モチーフと言うより、「食」モチーフと感じる部分です。第1話の、腹ペコのペコリンが、いちかさんの失敗作であるスポンジを食べてお腹を満たしてるシーンがとても良いと思ってるのですが、破綻から再起するにあたって、まずは「食」が大事なのであった。とりあえず、食べてから。
この「失敗」→「再起」→「昇華」が繰り返されている本作の流れからすると、どうもジュリオ君も破綻経験者、あるいはこの後一度破綻パートが訪れる人……という予想をしてしまいますかね。
「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)要素的にも、宇佐美いちかさんと黒樹リオ君は思いっきりかけ違ってるという現段階なので、これまでの流れ上、そこの所をかけ違ったなりの「昇華」にもっていく感じになりそう。
「想い」のかけ違い要素は、メインストーリー的にはいちかさんといちかさんのお母さんの方が重要度は高くて、ジュリオ君はまだ中ボスくらい……という印象も受けてます。というかアレか、毎年TVシリーズのエッセンスにもなってる春映画『映画プリキュアドリームスターズ!(感想)』も鑑みるに、ジュリオ君の抱えてる「失敗」も親的な存在が関係する何かで、全部繋がっていく感じになるのかな……。
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→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第11話「決戦!プリキュアVSガミー集団!」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第13話「ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー!」の感想へ
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