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定番の「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)が一旦生じて、そこから復活して「昇華」にいたるという本作の物語フォーマット。
まず、商店街PR動画パートの方では、ひまりさん(制作陣)と視聴者の「想い」がかけ違っていた感じです。
「踊ってみた」「マネしてみた」「押してみた」。これらは、ポップ過ぎる、ファッション過ぎる方向で視聴者に「想い」が届かなかった感じなんじゃないかと。YouTuberが過激化して迷走する世相ですからね。相撲動画とかやり方次第でイケそうですし、ポップさ、分かりやすさは大事でもあるのですが、そっちにばかりいってしまうと芯がない。プリキュアさんも、分かりやすいから、バズりそうだからと、ダンスとバトルとエロ(え)だけ押しても、たぶんアカン感じになるのです……。そもそも、劇中でも突っ込まれてるけど、相撲とか、フルーツと関係ないですしね……。
続いて、後半のチュロスについて疑問を抱いた女の子とのパートは、前半は今度は、(ひまりさんが)ガチ過ぎる、難しすぎる、オタク過ぎる方向で、また女の子と「想い」のかけ違いが生じかける……というのが描かれていたと思います。さっきとは逆のベクトルですね。YouTuberもね、大事な事だからといって、分かりやすさやポップさをなくして哲学とかの話ばかりしてても、それはそれで相手に伝わらないのじゃよ……。プリキュアさんも、明らかに深い所ではアニミズムとか神仏習合的世界観とか、グローバル化に対する試論とか、そういう哲学的な芯はある作品かと思いますが、いきなり主人公が難解な哲学を話しはじめるとかの番組だったら、視聴者は見てくれないんじゃ……。
ここで、ひまりさんが覚醒。難解な科学的なメカニズムを「爆発しちゃうんです」と、めっちゃざっくりと分かりやすく説明するという、自分自身は難解な部分を押さえつつも、相手に合わせて伝えるということをやるようになります。
「分かりやすさ」、「ポップさ」と、「難解さ」、「ガチさ」の中間くらいで調整しました……みたいな話なのかなーと解釈。
実際、「想い」のかけ違い(=ディスコミュニケーション)という課題にあたっては、どちらかが相手に合わせるように調整していく……という方針は基本にして王道だなーとも思いました。
物語主軸のいちかさんといちかさんのお母さんの「想い」のかけ違い(第1話)に関しても、わりと地道な調整の上でコミュニケーションとっていくような感じになるのかもしれない。人類がニュータイプに覚醒して、何だか分からないけど謎の力で相互理解に達しました! とはならないのが現実だし、むしろ「人と人はそんな簡単に分かり合えないだろ」というのが根底にあるのがプリキュアさんという作品ですしね……(→だからこその、少しだけ通じ合えた瞬間までのプロセス、シーンにカタルシスがある。)。
今回の話は鎌倉仏教っぽいですね(え)。
仏教の難解な本質は民衆には理解できないから、とりあえず「南無阿弥陀仏」と唱えればOKだよ(分かりやすい)という方に、つまり法然(1133年‐1212年)側に少しひまりさんが歩み寄った感じの回。
一方で、そんな法然とかにブチ切れて、難解で壮大な大乗仏教、特に華厳経の世界とかちゃんとやれよ!(概意) って言ってた過激派(難しい)の明恵(1173年‐1232年)なんかにも僕はシンパシーを感じたりもしますが、まあ、現実的には両者の中間で場合場合で調整していくしかないよね……みたいな。
ところでTJさん(ブログ)のレイフレ新刊が通販開始中だったりなので「仮面ライダーカブト」(もはや突っ込みも生じない世界にいる僕ら!?)が大好きな方などは是非。↓
僕の感想ツイートにもリンク張っておきますよ↓レイフレ16新刊カブト×アラモード、委託・通販まとめ。
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年5月4日
BOOTH: https://t.co/OldGyF41Ol
メロン: https://t.co/VA9QaQ0nda
とら: https://t.co/SdnWNIJAJxpic.twitter.com/ZGE7agJCWg
TJさん(@tjtype1)の新刊 https://t.co/hfnhMzE78D が届きました。カブトのバトルシーンの作画が気合入ってた。キャストオフもしてた。あとアラモード組も宇佐美さん以外キャストオフしてた(え)。 pic.twitter.com/gijVDercug
— 寂しいシロクマ(相羽裕司)/仙台市太白区 (@sabishirokuma) 2017年5月6日
カブト本編のテーマなども絡めつつ(擬態天道の辺り)、「本物と偽物」が題材になってる辺り、ディケプリアンソロ、アイドルプリキュア本とも繋がっている。この本のカブト自体が偽物(二次創作同人誌なので)みたいな「メタ」要素もTJさんの本っぽい。ディケイド好きな人が作ってる本なのです。
— 寂しいシロクマ(相羽裕司)/仙台市太白区 (@sabishirokuma) 2017年5月6日
TJさんの同人誌とかもまさに明恵的なもの(深い)と法然的なもの(分かりやすい)の接合地点を目指してる感じだよな〜。ニッチ。あと、天道の顔が濃いです。
— 寂しいシロクマ(相羽裕司)/仙台市太白区 (@sabishirokuma) 2017年5月6日
うんうん。色々な世界を回ったり、輪廻(ループ)したり、ディケイドも仏教みたいなものだからね!(今回はディケイド出ません……)
僕のメインブログの『仮面ライダーカブト』紹介記事にもリンク張っておいたりしてみます。↓
●平成仮面ライダーシリーズ紹介1:仮面ライダーカブト/ランゲージダイアリー
→『映画プリキュアドリームスターズ! 』のBlu-ray&DVDが予約開始です。映画館で観てきた時の僕の感想はこちら。
・Blu-ray特装版
→神本の予感
(僕の『おジャ魔女どれみ16』の感想)
→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)
→前回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第12話「敵は…モテモテ転校生!?」の感想へ
→次回:『キラキラ☆プリキュアアラモード』第14話「お嬢さまロックンロール!」の感想へ
→『キラキラ☆プリキュアアラモード』感想の目次へ