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序盤のあきらさんメイン回であった第6話の感想で、いちかさんはあきらさんから見た擬似妹(みくさんの「代わり」)として描かれている……ということを既に書いておりました。
加えて、例年その年のTVシリーズのエッセンスも詰まっている春映画『映画プリキュアドリームスターズ!(感想)』以来、『ドキドキ!プリキュア(感想)』〜『ハピネスチャージプリキュア!(感想)』〜『Go!プリンセスプリキュア(感想)』三部作で主に描かれていた「宝石を配って回った『幸せの王子』と宝石を受け取って立ち上がる『街の人達』モチーフ」が、今作『キラキラ☆プリキュアアラモード』でもけっこう描かれているんだよ、という話を最近ちょくちょく書いておりました。
この二つを前提にして今話を見てみると、
・「幸せの王子」ポジションであるあきらさん(家族)に「想い(=が象徴されてるスイーツ)」を届けたいみくさん。
・「幸せの王子」ポジションであるお母さん(家族)に「想い(=が象徴されてるスイーツ)」を届けたいいちかさん(擬似みくさん)(第1話)。
が、完全に重なる構図で描かれていることが見てとれます。「想い」の伝達が一旦うまくいかなくて(スイーツがうまく作れなくて)、「やり直し」、「昇華」パートが入るのも同じです。
で、どちらも昔「幸せの王子」ポジションから「宝石(今作だと特には「想い」)」を受け取っていた「街の人」ポジション側だった人(みくさん・いちかさん)が、王子(あきらさん・いちかさんのお母さん)に「宝石(=想い=キラキラル)」を届け返す物語になっているのですね。
そう考えると、ここ数話のメインキャラクター必殺技獲得回は、前回の第14話(感想)もあおいさんから受け取った「想い」が、水嶌さんを経由してまたあおいさんに返ってくるという「幸せの王子」フォーマットで、今話のかつてあきらさんからみくさんに与えられていた「想い」が、今度はみくさんからあきらさんに返ってくる……という構図と同じなのでした。
「幸せの王子」から受け取った「宝石」で「街の人たち」が立ち上がって、今度は「幸せの王子」を助け返す……という所までは「三部作」で描かれていたのですけど、今作は、一回宝石(想い)が「街の人」を経由して「幸せの王子」に返ってくると、宝石(想い)は強くなっている……という要素により焦点をあててきていると感じます。そのプロセスを、上手く「街の人たち」を経由すると「キラキラル」が強くなるという設定と絡めて描いている現在という感じです。
ここで気になるのは、今話でみくさんの「想い」はちゃんとあきらさんに届いているのですが、疑似妹、疑似みくさんたるいちかさんの「想い」は、まだお母さんに届いていないという点です。やっぱり、いちかさん自身は「偽物のヒーロー」のまま、自分の「想い」は届かないのに、他人の「想い」の伝達ばかりは守ってる……というような主人公像なのですね。
第一話から第六話までは、ひまりさん、あおいさん、ゆかりさん、あきらさんに欠けていたものを、いちかさんが与えていくという、むしろいちかさんが「幸せの王子」であるフォーマットでした。
で、ここ数話は、今度は第一話から第六話まででいちかさんから受け取って立ち上がったひまりさん、あおいさん、ゆかりさん、あきらさんから、今度はゲストキャラに「想い」が一旦伝わって、そしてまたひまりさん、あおいさん、ゆかりさん、あきらさんに返ってくる……というフォーマットだと考えられます。(ゆかりさんは次回を見てみないとまだ分からないですが)
となると、
(伝達)いちかさん→ひまりさん、あおいさん、ゆかりさん、あきらさん→ゲストキャラ
(また返ってくる)ゲストキャラ→ひまりさん、あおいさん、ゆかりさん、あきらさん
という現在なので、自分の「想い」は成就しない「偽物のヒーロー」的ないちかさんですが、今後、最終的にはそこからさらに、
ひまりさん、あおいさん、ゆかりさん、あきらさん→いちかさん
と、「想い」はまた(彩を増して)いちかさんに返ってくると予想。
最近よく書いてますが、いちかさんは本当(ポジションが)相田マナさんっぽいと感じます。これ、久々に仲間の力をピンク(主人公)に集約させる系の最終必殺技(あるいは最終フォーム)くるかもな〜。
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