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 相羽です。

 『スター☆トゥインクルプリキュア(公式サイト@東映公式サイト@朝日放送)』第3話「プリキュア解散!?スタープリンセスの力を探せ☆」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 どうも本作のテーマと広報されてる「宇宙」は、広大な物理宇宙のことだけでなく、一人一人の人間の内面の心の「宇宙」の意味合いもあるらしい……という話を前回と前々回の感想で書いておりました。↓


参考:スター☆トゥインクルプリキュア第1話の感想〜マルチヴァース宇宙観で描かれる大不思議世界への物語(ネタバレ注意)

参考:スター☆トゥインクルプリキュア第2話の感想〜「違う」宇宙を繋ぐ「プリキュア」というリング(ネタバレ注意)


 今回は、そんな異なる心の「宇宙」を持つひかるさんとララさんが、一旦衝突するというお話。

 ひかるさんの心の「宇宙」はざっくりとは直感重視で、未来志向、比喩的な役回りとしては「子供」的です。

 一方でララさんの心の「宇宙」はデータ重視で過去志向、比喩的な役回りとしては「大人」的です。

 それぞれの心の「宇宙」の物理定数(のようなもの)は「違う」のですが、そのまま押し付け合おうとすると、ノットレイダーたちが自分たちの「宇宙」だけをインフレーション(膨張)させて「宇宙」(他の人間の心の「宇宙」含む)を支配しようとするのと同じ方向にいってしまい、あとはどっちの「宇宙」が強いのかという競争、殺し合いだけになってしまいます。

 そこで、プリキュアたち側はそっちの自分の「宇宙」のインフレーション拡大競争ゲームの方にはいかないんだヨ、ということで、天宮えれなさんがひかるの心の「宇宙」とララの心の「宇宙」を取り持つ……という要素が描かれます。


 「まず、相手の話を聞いてあげなって」(天宮えれな)


 かくして、ひかるさんとララさんがお互い地道に話合ってみるパートが挿入されます。

 第一話の冒頭が「ポスト(手紙とか、言葉がやり取りされる窓口の比喩ですよね……)」であるように、今作は「言葉のやりとり」「疎通」といったものを大事なことだとして描いていくシリーズであるというのを、最初の三話で表明しているようにも感じます。

 かくして「言葉のやり取り」を通じて、ひかるさんとララさんは両者の心の「宇宙」でつぶし合いをするでなく、お互いの心の「宇宙」のポテンシャルをお互いが使えるようになりました。

 ひかるさんの直感、未来志向、子供的発想、ララさんのデータ重視、過去志向、大人的発想の両方が、プリンセススターカラーペンの発見にも必要だったという流れが描かれ、加えてバトルパートでは二人の合体技が描かれます。

 この流れで、二人同時変身、名前呼び(「初代」第8話のオマージュね)をクライマックスに持ってきてるあたり、どうも今作もひかるとララの「ふたり」要素がある作品っぽいですかね(変身後のコスチュームも、この二人がシンメトリーですしね)。

 『ふたりはプリキュア(感想)』から始まったプリキュアシリーズの「ふたり」要素に関しては、前作『HUGっと!プリキュア』でえみるさんとルールーさんが、キュアマシェリとキュアアムールで「ふたりはプリキュア」になるくだりでメタフィクショナルに表現しておりました。↓


参考:HUGっと!プリキュア感想/第20話「キュアマシェリとキュアアムール!フレフレ!愛のプリキュア!」(ネタバレ注意)


 一方で、主人公格が「ふたり」要素アリなのは、『魔法つかいプリキュア!(感想)』以来、もうちょい遡ると『スイートプリキュア♪(感想)』以来ということになるでしょうか。

 変身が「ふたり」縛りじゃないけれど、「ふたり」要素がある主人公格というのは初くらいの勢いです(『ハートキャッチプリキュア!(感想)』のつぼみとえりかとか、それっぽいのは抽出可能ですが、本作はデザインとかまでシンメトリーにして表現がより顕著だと感じます)。

 第三話までにかなり本作で描いていくことが詰まっているとすると、16年目スタートで改めて「初代」と同じ「ふたり」の「疎通」の物語であり、一方で変身が「ふたり」縛りじゃないのは、「ふたり」でありながら、より一人一人の心の「宇宙」の独立性は高いみたいな感じでしょうか。

 バックグランドの情報が開示されていない分、ほのか側(孤独を負ってる側)はララさんの方……という気もいたします。

 けっきょく、文明の進展の力学のもと両親は「先」へと進んでいって、残されたほのかの孤独をどうするのかということを15年描いてきたシリーズともプリキュアシリーズは言えるので(『5』のかれんさん、『ハートキャッチ』だとゆりさん、『スイート』だと響さん自身など、各シリーズ、ほのかポジション(孤独者)がだいたいいる)、今回も宇宙はこんなにも広大でも、実存は一人孤独だ……という部分を、シリーズ初くらいの勢いでクレイジーな(え)主人公のひかるさんが、ギャグとユーモアと全方位に制限を設けない想像力で救っていく話だったらイイなぁなどと思ったのでした。

 ◇◇◇

 プリキュアっぽいと噂の小説を、

(頂いた感想)

 書いたりしたので、みんな読んでね〜。↓


『少女輪廻協奏曲 ノギクとヴェドラナの愛』/カクヨム


→上北ふたご先生の「オールプリキュアイラスト集」第2弾がもうすぐ発売

 これはすばらしそう。



→コミックス版『HUGっと!プリキュア』第2巻ももうすぐ発売



 ライブドアブログのトラックバック機能がなくなっちゃったので、長年の友人のプリキュア民(笑)たちの感想にもリンク張っておくよ〜↓

スター☆トゥインクルプリキュア 第03話「プリキュア解散!?スタープリンセスの力を探せ☆」/『真・南海大決戦』
スター☆トゥインクルプリキュア 第3話 プリキュア解散!?スタープリンセスの力を探せ☆/四十路男の失敗日記

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→前回:スター☆トゥインクルプリキュア第2話の感想〜「違う」宇宙を繋ぐ「プリキュア」というリング(ネタバレ注意)へ
→次回:スター☆トゥインクルプリキュア第4話「チャオ!きらめく笑顔☆キュアソレイユ誕生!」の感想(ネタバレ注意)へ
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