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 相羽です。

 『スター☆トゥインクルプリキュア(公式サイト@東映公式サイト@朝日放送)』第6話「闇のイマジネーション!?ダークペン出現!」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 今回注目したいのは、天文台での遼じいの言葉のこの部分。


 「ごらん。星の数がどんどん増えていくから。肉眼では見ることができないちっぽけな星たちもね」(空見遼太郎)


 本作では「星=人」の比喩として用いられていますから、作中にはまだ「見ることができない」ようなキャラクターが存在しているのを暗示している箇所のように思えます。

 それが、プラネタリウムでブーストがかかるように、見る側の認識(=想像力?)がアップすることで、見えるようになってくる。劇中の町の名前が「観星町」なのも、「星」だけじゃなくて、「観」る、人間の認識側も今作のテーマだヨっていう意味合いがある気がします。

 ひかる、ララ、えれな、まどかの四人はもう(少なくとも視聴者には)ばりばり「見えて」ますから、彼女たち現在のメイン四人以外の何らかのモブキャラクター的な存在が今は「見ることができない」、「ちっぽけな」くらいの状態から、やがて「見えてくる」暗示なのだと思います。

 それは例えば第4話の感想(こちら)で書いたところの、えれなさんの弟の「とうま君」が立ち上がる=今は「ちっぽけな」くらいの扱いかもしれなくても、重要なキャラクターとなる……ような展開かもしれませんし、もっと直球で、今年の5人目(追加戦士)は新キャラ(今はまだ「見ることができない」)だヨ、みたいな暗示なのかもしれません。

 (今は)「見ることができない」ものが、「見える」ようになるという話。ここまでは「個人」の話ですが、同系の話が「みんな」に関しても描かれていて、こちらは「星座」の比喩で語られております。遼じいのこちらの言葉のところですね。


 「ひとつひとつの星はバラバラだが。それが繋がってひとつの輝きをつくる。星座とは、まるで人と人との繋がりのようだね」(空見遼太郎)


 「星座」、もともとは存在しないものを、「想像力(イマジネーション)」で線を引いて描き、(人間の認識側で)「見える」ようにするものです。

 この「星座」が人と人との関係の比喩として使われているのですが、このシーンから続くのが敵のノットレイダー側、特にアイワーンさんのシーンであることから、どうも、現在の敵側の星(アイワーンさんとか)と「関係」を結ぶことで描かれる「星座」もあるかもネ! という要素も既に暗示として入っているように思います。

 もともと、ララの触覚をナチュラルに受け入れる、カッパードさんを初見では「カッコいい」と言う、今回でアイワーンさんの単眼もナチュラルに受け入れていてそこは突っ込まない……など、ひかるさんが外見・人種(宇宙人か、地球人か)とかにはこだわらない大らかで自由な人な描写は積み重なっているので、だったら、ノットレイダーにいた人と結ぶ「星座」で新しい「星座」が「見える」ようになるのもありじゃ〜んってところまで、既にあと一歩くらいのノリなんですよね。

 第一話でフワ座を「見える」ようにしたひかるさん。今はまだ存在しない「星座」=人、人と人との関係性……も「想像力」を働かせて「見える」ようにし得る主人公だというのは既に伝わってくるのでした。

 その上で全体としては第3話(感想はこちら)のリフレイン構造をとりながら、スケールがバージョンアップしている……という一話になっておりました。

 第3話は、一人だけでは限界があるよね。未来(想像力)・子供といった属性のひかると、過去(データ)・大人といった属性のララの二人が補い合うことで、さらなる可能性が生まれるよね……という話で、いわば「二連星」が生まれるまでのお話で、初二人同時変身&二人の連携攻撃がクライマックスになる回でした。

 で、今話はその第3話のバージョンアップ版、二人版だった第3話に対して、四人版のお話なんですね。ララ一人だけでは限界があるよね(宇宙船の修理など)、というところから、四人で補い合うことでさらなる可能性が生まれるよね……というところまで、「十字星(星四つ)」が生まれるまでのお話で、初四人同時変身&四人連携攻撃がクライマックスになる回でした。

 四人連携攻撃の際は指揮官ポジションはララになるというのが良かったですね。そこはまどかさんじゃないんだ! っていうのは燃えポイントでした。オヨヨって言ってるイメージがありますが、惑星サマーンでは大人だし、宇宙船の修理とかやってるし、実は頭がイイという。これも、(観る側の)「認識」ネタっぽいですね。

 そういうわけで、一人ではなく四人で補い合うことで可能性が広がるヨという話だったので、次回は四人で協力して宇宙船を修理する話の模様。

 えれなさんのヒスパニックの父と日本人の母……という設定とか、そもそもの地球人と宇宙人の疎通の話とか、「境界」を超えた人と人との関係……という主題もありそうな本作ですが、そうなると「宇宙船」は「境界」の向こう側へ渡る移動手段……というポジションになると思います。

 「壊れてしまった宇宙船」……という要素に、リアルの方のクラスタに分断されてバラバラになってしまって「境界」の向こう側に気軽にはいけなくなった我々現代人……という比喩を見るのは深読みが過ぎるでしょうか。

 我々がイメージとして持ってる、豊かだったらしい過去。かつてあった気がする「移動手段」「疎通手段」が、今は壊れてしまっている気がする。

 そうなると、「宇宙船」を修理する……は『スイートプリキュア♪(感想)』における「思い出のレコードを取り戻す」的な行為であって、「分断」の縫合という意味合いであるような気がします。

 『Free!(メインブログの方で書いてた感想)』で壊れたプールをみんなで修復するパートとか、続・劇場版『Wake Up, Girls!』後篇[Beyond the Bottom](メインブログの方で書いてた感想)で寂れてしまったWUG!ワゴンをみんなで洗車するシーンとか、僕はこの手の描写、比喩が好きです。今では壊れてしまった過去に何か大事なものがあったんじゃないかと感じることがあるなら、コツコツみんなで直していってみるのもアリさ。

 次回は「みんな」で「宇宙船」の修理。このワクワク感、昔近所に秘密基地とか作ってた(え)ワクワク感に通づるので、子供視聴者とか絶対好きだと思うのであった。

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