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 相羽です。

 『スター☆トゥインクルプリキュア(公式サイト@東映公式サイト@朝日放送)』第7話「ワクワク!ロケット修理大作戦☆」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 『映画プリキュアミラクルユニバース(公式サイト:音注意)』は公開初日に観てきて感想もアップ済み(こちら)ですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で(軽くは触れちゃいます)。その後は普通に言及していきます。

 ◇

 前回が一人(ララ)じゃなくて四人(ひかる、ララ、えれな、まどか)だよねという話だったので。

 今回は四人で宇宙船(ロケット)の修理をするお話です。

 加えて、宇宙船(ロケット)は「分断」「境界」を超えていくもの……の象徴なんじゃないかという話を前回の感想(こちら)で書いておりました。それが、現在では「壊れて」しまっているという前提から始まってる作品なのではないかと。

 修復されたロケット自体が四者(ひかる、ララ、えれな、まどか)四様を象徴しているような位置づけになっております。

 「宇宙」というテーマ的には、異なる「宇宙」に行ってみるヨ! という展開なのですが、異なる「宇宙」に向かって「境界」を超えていく主体(ロケット)自体が、四つの異なる心の「宇宙」(ひかる、ララ、えれな、まどか)から成り立ってる……という構図ですね。

 今回描かれている四人の心の「宇宙」というか、四者四様性を確認してみると……。

 データ(過去)重視編と、想像力(未来)重視編で、二つずつ描かれています。

 データ(過去)重視編だと、ララさんはAIの指示通りに、えれなさんは運動・力仕事、まどかさんは修理計画、そしてひかるさんは行動が予測不能なので掃除。ただ、映画を観た後だと、ここにはとはいえもちろん掃除も大事だヨね! というニュアンスもあるように感じます。

 そして、想像力(未来)重視編だと、ひかるさんは最初に今はまだない想像上の未来のロケットの絵を描き始める、えれなさんは可愛い飾りを(ロケットに)つける、まどかさんは違う色を足す……

 ここ、ひかるさんの特性を、AIさんが「ひかる様は回りを元気にする力があるようです。」と言葉にしてくれてるのですが、それはまだ(ひかるさんの特性の)表解答で、第一話の感想、


参考:スター☆トゥインクルプリキュア第1話の感想〜マルチヴァース宇宙観で描かれる大不思議世界への物語(ネタバレ注意)


 で、書いた話的には、ひかるさんは物理宇宙を超えて(想像力の「宇宙」を含む)多元宇宙的な世界観と繋がり得るという特性を持ってる主人公だ……ってことなのかなと思います。


 「データ更新中。解析不能な状況です」(AIさん)


 印象的なAIさんから「観えて」はいるというカメラアングル。でも、「観えて」いる部分の「向こう側」みたいなのがあるかもネ的な作品だったりで。

 今回の四人の特性の話、データ(過去)重視編の方は、まあ物理宇宙での「効率」とかの話で、もちろんそれも大事なんですが、想像力(未来)重視編の方で、でも世界には可能性としてまだまだ謎の多元宇宙的な世界観があるかもネ! 感を出しているのだと思います。

 総じて、一人一人に、過去と未来、データ重視(物理宇宙)と想像力重視(多元宇宙的?)があり、それがさらに四人! というのが、今回のロケットなんだぜ! っていう感じだと思います。多重存在ロケットですねw

 その上で、


 四人にはお互いがお互いにまだ分からない(理解していない)ことがある、


 が同時にそこはかとなく描かれていたと思います。

 映画を観てみるに、今作は近くに「観えて」はいても「理解」はしていない……が一つはキーのようなので、やや怖いとも感じられる要素かもしれないですね。

 ロケットの中の個人部屋に喜ぶえれなさんが描かれます。これは第4話(感想)では家族大事!(「みんな」が大事!) がえれなさんの特徴として押されて「観えて」いるけれど実は「一人」を尊重してほしい気持ちも抱えているのかもしれない。そこはまだ(視聴者にも)理解されてないのかもしれない。

 まどかさんが仲間の輪に積極的に入ってくる様子も描かれいたりします。これは第5話(感想)の自分一人の世界に没入してしまっていた生徒会のシーンとは対照的です。高貴な感じは「観えて」いる表面的なイメージで、実際はみんなでワイワイやるのも好きなタイプだったりするのかもしれない。そこは、まだ理解されてないのかもしれない。

 この、近くに「観えて」はいるけど(まだ)「理解」はしていないという要素。

 ララさんは何かある気がします。映画を観た後だと、TVシリーズ本編にも何らかの「失敗」を「やり直す」という要素があるキャラクターが存在している可能性が高いですが、僕としてはまだ詳しい背景が明らかになってないララさんが本命。

 物語の演出的には主人公のひかるさんに、まだ明らかになってない(理解されてなかった)側面が! というのも盛り上がりますが、主人公自体に実は当初見えていなかった悲しい要素があった! というのは去年の『HUGっと!プリキュア(感想)』でやってますから(はなさんが実はイジメがきっかけで転校してきていたというくだりね)、今年はララさんが本命で。

 ラストは四者三四様の存在の象徴であるロケットで、「境界」(大気圏)を超えて宇宙へ。


 ここで「宇宙」から自分たちの星(地球)を観てるのは、「境界」の外から自分について観てる、みたいなニュアンスでしょうか。一番「近く」に「観えて」いる自分(地球)ですら、まだまだ理解してないことがあるヨね、みたいな。

 海外のことについて学んだり経験してから日本を観てみると、改めて日本について気づくことがある……みたいな例のアレです。

 ここまでは、大気圏という物理宇宙の「境界」を超えて……というシーンですが、連続して「ワープ」が起こり、今話ラストはさらに「境界」を超える二段階仕様です。

 二段階目の越境で辿り着いた場所は、星空界。

 ストレートにここまでの感想で書いてきたように読むなら、二段階目の「境界」を超えたのは、今度は物理宇宙のみに留まらない多元宇宙的な意味での「境界」を超えたものと思われます。

 うーむ。第一話冒頭がひかるさんが想像力で絵に描いたフワがリアル(物理宇宙)に現れる……という場面だったことを考えると、どうも星空界はひかるさんの想像力と関係がありそうだ……というゆるふわ予想ももう書いておこうと思います。

 今週もみんなで「秘密基地」を作る的なワクワク感があり、子供視聴者が喜びそうな話だな〜と思いましたが、次回からは他の星に行ったりする模様。友達と宇宙を回る、未知の世界を冒険するという、今度は子供時代の「探検」的なワクワク感がありそうです。

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スター☆トゥインクルプリキュア 第07話「ワクワク!ロケット修理大作戦☆」/真・南海大決戦
スター☆トゥインクルプリキュア 第7話 ワクワク!ロケット修理大作戦☆/四十路男の失敗日記

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→前回:映画プリキュアミラクルユニバースの感想〜分断された宇宙を接ぎ直す物語(ネタバレ注意)
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