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 相羽です。

 『スター☆トゥインクルプリキュア(公式サイト@東映公式サイト@朝日放送)』第11話「輝け☆サザンクロスの力!」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 前回、わりと修羅場をくぐってたっぽいのが明らかになったカッパードさん、テンジョウさん、アイワーンさん。

 それに比べると、ひかるさんがこれまで言ってたことって、ファッション「多様性」で安全なところから「観て」るだけの人が語っていたことに過ぎないんじゃないか……というところから始まる今回。

 ひかるさんが砕け散らないで済んだのは、けっこうな程度遼じいの存在が大きいと描いていたと思います。


 「いや〜君が異星人だったとはね」(空見遼太郎)


 前回までの課題、ひかるさん達はまだ四人だけに過ぎなくて、たくさんの人達と「分断」された状態にある……が一歩進みました。

 遼じいに事情が明かされ、遼じいもララら異星人を受け入れてくれたこと。

 今話ではたとえばまどかさんのお父さんとの「分断」が回復したりまではいきませんでしたが、遼じいとの交流が回復したのも、身近な人との「分断」の回復の第一歩です。

 しかし、第一歩はバカにできない。第一歩、コツコツ、こそ、前回ひかるさんがちょっと調子にのって忘れていた事柄です。

 今話でも、引き続きひかるさんに向けられる、実はガチ修羅場をくぐってきていたカッパードさん、テンジョウさん、アイワーンさんらの糾弾。


 「さっきの言葉、そっくり返すわ」(テンジョウ)


 「考えたこともなかろう。宇宙の最果て、暗い凍える場所に追いやられ、闇に潜んで生きてきた我々を」(カッパード)


 「本当勢いだけだっつーの。実は想像力ないっつーの」(アイワーン)


 やっぱり、前回垣間見えた通り、この三人は宇宙の支配者層側というよりは搾取された側で、その反動として宇宙を支配し返そうとしてる感じっぽいですかね。

 恵まれなかった側が、奪われたから奪い返すって怒ってるのに、恵まれていた側(ひかるさん)が何を言えるのか……というところで、遼じいの言葉が過る。

 第一歩だけど、遼じいとの「分断」が回復していて良かった。


 「旅人はねぇ。サザンクロスを観ながら、遠くで待つ大切な人や、新たな大陸を想い描いたんだ」(空見遼太郎)


 この遼じいの言葉が、星奈ひかるという存在の本徒(その人本来の性質・あり方)を言い表しているのだろうと思います。


 ひかるさん=サザンクロス


 つまり、星奈ひかるさんという主人公は、周囲にイマジネーションを誘発するという本徒を持っている。

 「観え」てはいたけど「理解」はしていなかったサザンクロス。

 「観え」てはいたけど「理解」はしていなかった自分自身。(遼じいが「観て」くれていた。)

 今、ちょとだけ「理解」した。(これは視聴者もひかるさんってこういう主人公なんだと少し「理解」するというメタな仕掛けにもなっている。)

 ひかるさんにイマジネーションを誘発された結果プリキュアになれたララさん。

 ひかるさんにイマジネーションを誘発された結果みんなと仲良くなれてスタードーナツのことも知ることができたまどかさん。

 顕著なのだと、みんなで宇宙船を修理するエピソードである第7話「ワクワク!ロケット修理大作戦☆」(感想)でしょうか。ひかるさんがきっかけでみんなにイマジネーションが誘発されて、今の素敵宇宙船になったのでした。


 「ひかるのイマジネーションはね。みんなを想って結びつけてくれるんだ。みんなを新しい世界へ連れて行ってくれるんだ」(天宮えれな)


 この流れ、ひかるさんをきっかけに誘発されるイマジネーションで、終盤ではカッパードさんたちのような犠牲者を生み出してしまう、搾取や支配競争がある現行宇宙の「代案」を想像する……っていう布石のように思えます。

 壊れた宇宙船のように、物語冒頭時点では何かしら壊れてしまっている(たとえばカッパードさんたちのような犠牲者を生み出してしまう)この「宇宙」。しかしひかるさんの想像力がきっかけでみんなのイマジネーションで新しく素敵な宇宙船にリビルドしたように、この「宇宙」もより素敵な「宇宙」にできるのかもしれない。


 「私、想像してたんだ。宇宙のことずっと。宇宙のこと分かってないかもしれない。だけど、私、大、大、大好きなんだ」(星奈ひかる)


 世界の(宇宙の)システムすら変更するような想像をやってのけるスケール感の人なら、世界(宇宙)を大好きでいてくれないと困ります。

 っていうか、ここで連動してダークネスト様復活なのか。時々書いてる、星空界(物理宇宙とは色々違う)の成立にはそもそもひかるさん(のイマジネーション?)が関係してる説がけっこう有力になってきてる気が。伝わる人には伝わる例で言ってみるなら、ひかるさん、何らかの『涼宮ハルヒ』シリーズにおけるハルヒ的な存在なのでは……。

 今話の話を「宇宙=京都」に例えると(え)、ひかるさんは安全なところから「観て」るだけで京都に関する綺麗なことを語っていた。でも、実際の京都はけっこう大変なこともあって、現実の京都で摩耗してる人たち(カッパードさんたち)からお茶漬けを出されて(え)返されてきついことも言われた。京都ナメんなと。

 そこから、でも、私は(京都アニメーション作品とかでw)ずっと想像していてやっぱり京都が大好きで、その大好きはきっと京都の問題点とかもこれから解消していくのに意味があるでしょ。私が愛した京都はニセモノだけどホンモノだ! 仮面ライダーディケイド! みたいな感じですかね。僕はこの作品大好きです。

 ひかるさんのイマジネーションをきっかけに終盤で宇宙の「代案」を想像するとして、想像の実装担当(たぶん)のララさんがことの他重要になってくる作劇な気がします。だからひかるさんの相棒にデータ重視で理論派のララさんを持ってきてるキャラクター配置なのかなぁと思ったりしたのでした。

 その流れで次回ララさん回っぽい。構成も、練られている感じがするのです。

→カワイイ



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