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『トロピカル〜ジュ！プリキュア（公式サイト＠東映／公式サイト＠朝日放送）』第18話「歩くよ！泳ぐよ！ローラの初登校！」の感想です。
ネタバレ注意です。
◇◇◇
ありのままのローラで、ここに「い」てイイという、やはり「居場所」の話になっていた一話だったと思います。
ありのままでイイというのは、前回の感想↓
参考：『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第17話の感想〜ありのままの自分でいられる「居場所」をくれた愛する人を守るという2021年の『人魚姫』（ネタバレ注意）
で、書いたところの、「条件づけ」をローラに求めないということ。
こうだったら（条件）「い」てイイ、こうだったら（条件）「い」てダメ、みたいなことをまなつをはじめ「トロピカる部」の面々はローラに対して言いません。
主には印象的に二つ、「条件づけ」を無効化している様子が描かれていて。
一つ目は「足」。
別に、「足」があるローラでも、ないローラでも、ここに「い」てイイ、一緒にいて楽しいという話でした。
前回、「足」が生えた！ だったのに、今話ではもう（泳ぎに限定して言えば）「足」に慣れてないのがマイナスに作用している！ ですからね。
環境や場面に影響は受けるけど、「足」があるかどうかはローラの本来性にはあんまり関係がない。関係ないものとしてまなつも「トロピカる部」も「ただ」ローラと一緒にいるという話になっていたと思います。
今話のエピソード全体が、前回の「ちょっと幻想的な太陽の光が降り注ぐある日」と基本的に何ら変わりのない「トロピカる部」で楽しい日常風景……になっているのは素晴らしい。「足」、あってもなくても楽しかった。
二つ目は「優秀さ」。
ローラはいちおう「優秀」な存在としての初登校日学校デビューを決めようと思ってたみたいですが、ローラ個体がどうこうというより、環境や地域差が要因の当たり前のこととして、あんまりできない項目（山の話とか、ローラからすると異国の日本の昔の言葉とか）がありました。
そういった状況を、ローラは「失敗」と捉えかけるのですが。
でも、そういうローラも全部ひっくるめて、まなつさんは、
「全然失敗なんかじゃないよ！」（夏海まなつ）
と、全部のローラ、いわばALLローラをありのままに受け入れて気にしていない様子です。「優秀」とか「優秀」じゃないとか、あんまり関係なかった。ローラといると、特に「条件」とかなく楽しい。それだけ。
ローラは次期女王として「優秀」な存在として描かれているフシがあったので（僕も、ローラ！ 優秀！ 次期女王！ って感じで視聴しておりました）、ここで、別に「優秀」とかじゃなくてもローラはここに「い」てイイ……という話になるのはすこやかな感動がありました。
「優秀さ」で「条件づけ」をおこなって「居場所」をどうこう言う……というガッカリしたことは気を抜くとリアルでもやりがちなので、自戒も込めて意識していたいところです。
ついついテストで何点以上とったら（「優秀さ」の指標だと捉えている人も多い）ここに「い」てイイ……みたいなことを（直接的にかはともかく）子供に対して表現してしまう親とかは、けっこういがちだったりです。
ローラにとって、まなつの隣、「トロピカる部」が、「条件づけ」を伴わない本当の「居場所」として描かれている一方、ちょっと気になるのはあすか先輩です。
壇上の生徒会長に視線を向けてるあすかさんの表情は心持ち何かすっきりしないように描かれていると思いますし。
何かとローラに絡むのも（半分はギャグ調だったとしても）、もしかしたら、ローラが「条件づけ」を無効化した境地で「居場所」を獲得しているのに、自分は……みたいな何かがあるのかもしれません。
ここまでの物語の流れ的には、生徒会長と何か人間関係の故障を抱えているっぽいあすか先輩ですが、やっぱりローラとの対比で、生徒会長との間に、何か「条件づけ」にともなう人間関係が発生してしまった……という課題を抱えているキャラクターなのですかね。
最初にあすか先輩と生徒会長の間にある「何か」が第5話で提示されたのも、「部室」という「居場所」問題を通してでした。
あの時、生徒会長はおおむね、もうリソースはないから「居場所（部室）」は提供できない……ということを言っていた。
それに対して、「トロピカる部」は、ざっくりとはだったら「居場所（部室）」を新たに作る……という回答をみせてみました。
予想される、生徒会長とあすか先輩の間に起こった「条件づけ」の人間関係が解消されていく今後の物語も、ローラという存在（人魚のような人間のようなプリキュアのような「境界」領域的な存在？）を通して描いてくれそうで、楽しみなのでした。
・Twitterもやっておりますので、フォローしてやって頂けたら喜びます〜。↓
→Rubyさんが読んでた
● 感想：人魚の文化史（ヴォーン・スクリブナー）／ 穴にハマったアリスたち
→Blu-ray
→前回：『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第17話の感想〜ありのままの自分でいられる「居場所」をくれた愛する人を守るという2021年の『人魚姫』（ネタバレ注意）
→次回：『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第19話「まなつパニック！学校の七不思議！」の感想へ（ネタバレ注意）
→次回：音声メディアを始めてみました（人魚について語ってみたい）
→『トロピカル〜ジュ！プリキュア』感想の目次へ
ありのままのローラで、ここに「い」てイイという、やはり「居場所」の話になっていた一話だったと思います。
ありのままでイイというのは、前回の感想↓
参考：『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第17話の感想〜ありのままの自分でいられる「居場所」をくれた愛する人を守るという2021年の『人魚姫』（ネタバレ注意）
で、書いたところの、「条件づけ」をローラに求めないということ。
こうだったら（条件）「い」てイイ、こうだったら（条件）「い」てダメ、みたいなことをまなつをはじめ「トロピカる部」の面々はローラに対して言いません。
主には印象的に二つ、「条件づけ」を無効化している様子が描かれていて。
一つ目は「足」。
別に、「足」があるローラでも、ないローラでも、ここに「い」てイイ、一緒にいて楽しいという話でした。
前回、「足」が生えた！ だったのに、今話ではもう（泳ぎに限定して言えば）「足」に慣れてないのがマイナスに作用している！ ですからね。
環境や場面に影響は受けるけど、「足」があるかどうかはローラの本来性にはあんまり関係がない。関係ないものとしてまなつも「トロピカる部」も「ただ」ローラと一緒にいるという話になっていたと思います。
今話のエピソード全体が、前回の「ちょっと幻想的な太陽の光が降り注ぐある日」と基本的に何ら変わりのない「トロピカる部」で楽しい日常風景……になっているのは素晴らしい。「足」、あってもなくても楽しかった。
二つ目は「優秀さ」。
ローラはいちおう「優秀」な存在としての初登校日学校デビューを決めようと思ってたみたいですが、ローラ個体がどうこうというより、環境や地域差が要因の当たり前のこととして、あんまりできない項目（山の話とか、ローラからすると異国の日本の昔の言葉とか）がありました。
そういった状況を、ローラは「失敗」と捉えかけるのですが。
でも、そういうローラも全部ひっくるめて、まなつさんは、
「全然失敗なんかじゃないよ！」（夏海まなつ）
と、全部のローラ、いわばALLローラをありのままに受け入れて気にしていない様子です。「優秀」とか「優秀」じゃないとか、あんまり関係なかった。ローラといると、特に「条件」とかなく楽しい。それだけ。
ローラは次期女王として「優秀」な存在として描かれているフシがあったので（僕も、ローラ！ 優秀！ 次期女王！ って感じで視聴しておりました）、ここで、別に「優秀」とかじゃなくてもローラはここに「い」てイイ……という話になるのはすこやかな感動がありました。
「優秀さ」で「条件づけ」をおこなって「居場所」をどうこう言う……というガッカリしたことは気を抜くとリアルでもやりがちなので、自戒も込めて意識していたいところです。
ついついテストで何点以上とったら（「優秀さ」の指標だと捉えている人も多い）ここに「い」てイイ……みたいなことを（直接的にかはともかく）子供に対して表現してしまう親とかは、けっこういがちだったりです。
ローラにとって、まなつの隣、「トロピカる部」が、「条件づけ」を伴わない本当の「居場所」として描かれている一方、ちょっと気になるのはあすか先輩です。
壇上の生徒会長に視線を向けてるあすかさんの表情は心持ち何かすっきりしないように描かれていると思いますし。
何かとローラに絡むのも（半分はギャグ調だったとしても）、もしかしたら、ローラが「条件づけ」を無効化した境地で「居場所」を獲得しているのに、自分は……みたいな何かがあるのかもしれません。
ここまでの物語の流れ的には、生徒会長と何か人間関係の故障を抱えているっぽいあすか先輩ですが、やっぱりローラとの対比で、生徒会長との間に、何か「条件づけ」にともなう人間関係が発生してしまった……という課題を抱えているキャラクターなのですかね。
最初にあすか先輩と生徒会長の間にある「何か」が第5話で提示されたのも、「部室」という「居場所」問題を通してでした。
あの時、生徒会長はおおむね、もうリソースはないから「居場所（部室）」は提供できない……ということを言っていた。
それに対して、「トロピカる部」は、ざっくりとはだったら「居場所（部室）」を新たに作る……という回答をみせてみました。
予想される、生徒会長とあすか先輩の間に起こった「条件づけ」の人間関係が解消されていく今後の物語も、ローラという存在（人魚のような人間のようなプリキュアのような「境界」領域的な存在？）を通して描いてくれそうで、楽しみなのでした。
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『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第1話〜第7話の感想〜がっかり三人衆（さんご、みのり、あすか）をローラとまなつが元気にしていく序盤（ネタバレ注意） - プリキュアの感想ブログ―The Girlls Fiction Fan Blog(GFFB) https://t.co/PPdc9pf8u6 …ブログ更新です。 #precure #トロプリ
— 寂しいシロクマ（相羽裕司）/仙台市太白区 (@sabishirokuma) April 17, 2021
→Rubyさんが読んでた
● 感想：人魚の文化史（ヴォーン・スクリブナー）／ 穴にハマったアリスたち
![[図説]人魚の文化史:神話・科学・マーメイド伝説](https://m.media-amazon.com/images/I/41QR+u4kB+L._SL160_.jpg)
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→前回：『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第17話の感想〜ありのままの自分でいられる「居場所」をくれた愛する人を守るという2021年の『人魚姫』（ネタバレ注意）
→次回：『トロピカル〜ジュ！プリキュア』第19話「まなつパニック！学校の七不思議！」の感想へ（ネタバレ注意）
→次回：音声メディアを始めてみました（人魚について語ってみたい）
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