『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜(公式サイト)』第1話「再会はミラクルでマジカル!」の感想です。
ネタバレ注意です。
●感想1
まほプリを突き詰めてる製作陣による本気の続編。
なぜ、みらいとリコの位置が逆になっていてもとに戻すというパートをわざわざ入れているのか? 8年前にブログで書いていた最終回考察を下部に張っておきますね。
参考:魔法つかいプリキュア!感想/最終回「キュアップ・ラパパ!未来もいい日になあれ!!」(ネタバレ注意)
『まほプリ1』最終回(第50話)では、みらいとリコを彷彿とさせる二人の少女が、外見とは逆に、キャストがみらいっぽい方が堀江由衣さんでリコっぽい方が高橋李依さんなのですね。
これはざっくりとは、原初運命線ではみらいがリコで、リコがみらいだった、という類のものですが。難しくいうなら、「トーテミズム的な自同律の攪拌による、存在レベルでの他者の尊重」です。
今回のMIRAI DAYS第1話でも、まほプリ1第1話でのリコにみらいが重なる演出がみられます。
『まほプリ1』最終回で、みらいがリコで、リコがみらいかもしれないトーテミズム的な世界に解き放たれたのが、「2」の開幕と共に、再び「位置をもとに戻す」演出が入っている。
『魔法つかいプリキュア!』はプリキュアシリーズの中でも屈指の考察の余地が広く深い作品だと思ってますが、今回の「2」、時間論で存在論っぽいところもガチ目でやるんだ! とテンション激上がりです。
●感想2
「きまっていること」とそこから少しだけズレる朝日奈みらい…というのがいくつも重ねられています。
アイルのすじがき、ナシマホウカイで魔法バレしてはならない決まり、先生だからかくあるべきというリコの観念、魔法学校の制服は卒業したら着ちゃダメなどなどが、「きまっていること」で、みらいはその枠から少しズレていると描かれている。
まほプリはもともと存在論みたいな要素がある作品なのですが、この世に生まれてくる前にマザーラパーパ様のレイヤーの世界的な原初的高次世界で、どういう運命を生きるのかある程度決めてきてるみたいなニュアンスが含有されてます。『まほプリ1』の49話でも、もしもの運命線の話が出てきて、それでもみらいとリコは出会う(のが運命)みたいなみらいとリコの会話が入っています。
アイルがマザーラパーパ様の力を継ぐ大きなはーちゃんから手に入れた力はその運命のすじがき関係の力で、アイルはそれを「きまっていること」としてみらいに課そうとしてる感じ。
一方でみらいは上述のようにそこからズレ得る特性なので(『まほプリ1』でも、未来創造能力のような力がありそうな描写がちょくちょくあります。明確に本編で謎解きはされなかったけど)、仮に運命線を押さえられてもこの世で何かができそう。その「何か」がみらいとリコサイドの運命。
というわけで、アイルが課す運命VSみらいとリコの運命…みたいな構図なのかなと今のところ思ったりです。好きな題材のストーリーなので、とても楽しみです。
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