相羽(シロクマ)です。

『名探偵プリキュア!』第1話「誕生!名探偵プリキュア!」の感想です。

ネタバレ注意です。
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2027年から1999年に主人公がタイムスリップするお話で面白そう。普通に考えると、あんなの元時間軸に大人のみくるもいるのか。みくるは漢字なら「未来」でしょうし、2世代コンテンツすごいですね。

第1話(たいてい、物語全体のテーマやモチーフが凝縮されてる)で最初に盗まれるアイテムが「花嫁のティアラ」ということで、めっちゃ「結婚」とか「子ども」の要素がありそう。1999年編のキャラクターの子どもが2027年編に出てくるみたいなの。初代『ふたりはプリキュア(2004年)』視聴者世代が、今(2026年〜2027年)、子どもと視聴するならみたいなコンセプトという感じ。

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本作は真実(まこと)と嘘の対立。ティアラ、友だち、名探偵などに、それぞれ「本物と偽物」が。プリキュアシリーズは敵側の概念も包摂していく場合が多いこととタイムトラベルものなのを考えると、今回は正史の他に偽史もありそう。

対のリボンの片方が風で飛ばされる(印象的に2回描かれてる)のが、どちらかがなくなってしまう歴史(リボン=帯=歴史のシンボル)で、あんなが消える歴史をすくい取る物語、とかかな〜

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自己無価値感(は大袈裟かもだけど、自分の価値を外側に求めてる)から「カテゴリー」や肩書き(名探偵)を求める1999年の親世代(みくる)と、ただ誕生を祝福された(結婚、誕生日などの1話のモチーフ)2027年の子世代(あんな)が出会う所からはじまる美しい話という印象です。

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プリキュアの概念自体が「カテゴリー」や肩書きの意味合いを帯びてくる中で、作品としてはそういうのに捉われずに自分として生きようということを描いているので、ガンダムで主人公がニュータイプという「カテゴリー」に位置しながらニュータイプの否定が題材になっていくのと似て、プリキュアでも近年ではプリキュアの否定を題材として盛り込む作品も増えてきている。

20周年作品の『ひろがるスカイ!プリキュア』では、「ヒーロー」がテーマでありながら、プリキュア、ニュータイプ、的な、日常からある種の飛躍を遂げる「ヒーロー」像は先人(作中では主人公のソラが当初憧れたシャララ隊長)から引き継いでいる「カテゴリー」として物語中盤でいったん崩壊し、ソラ自身の新たな「ヒーロー」像として再生する流れになっている。具体的には、自分の弱さや未熟さも含めて、自分自身でいくしかない、みたいな話になっていく。

『名探偵プリキュア!』は、前者的な「ヒーロー」が「カテゴリー」化してるプリキュアである1999年の大人世代のみくると、後者的なそのままの自分の受容が前提にある2027年の子世代のプリキュアであるあんなとが出会い、「ふたりはプリキュア」の状態となるというお話に思えて、どう展開してくのか、だいぶ楽しみなのでした。

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