相羽(シロクマ)です。

『名探偵プリキュア!』第6話「奇跡のプリキットミラールーペ!」の感想です。

ネタバレ注意です。
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別時代人として世界からの疎外を感じてるあんなは、みくるの邪魔をしない強いあんなでなければ居場所がないのではないかと自分で制限をかけてたのだけど、ジェット先輩との対話をとおして弱い自分を表現することに許可を出してみくるの前で涙を流す。

本作にも「無条件の愛」と「条件付きの愛」の対照要素がある。

ニジーも居場所を求めてるふしがあるけど、自分の価値を証明しなければ居場所に受け入れられないと、プリキュアを倒すという結果にこだわる。結果が出せなければ居場所を提供が提供されないというのは駆け引きであり、「条件付きの愛」です。

対比されてるのはポチタンで、お供妖精としての居場所の獲得が題材になっているけど、こちらは母と子が連想される感じで、ポチタンは何か結果を出して価値を証明しなければならないということではなく、あんなもみくるもジェット先輩も、そのままのポチタンを受容している。こちらは「無条件の愛」です。

ポチタンが(シンボルとして)子どもとして「無条件の愛」でキュアット探偵事務所共同体に受容されるのと、今話であんなが自分の弱さを出しても(強くあらねばと自分で自分に課していた「条件」を手放しても)みくるに受容されるのはシンクロ描写で、本作が擬似家族的なキュアット探偵事務所という「無条件の愛」の共同体のお話なのだと伝わってくる。

そして、「条件付きの愛」よりの共同体である怪盗団ファントムと、「無条件の愛」の共同体であるキュアット探偵事務所を行き来することに(たぶん)なる、キュアアルカナ・シャドウ/森亜るるかの存在という物語のスパイス。

明智あんなと小林みくるの、自分での自分自身の受容、(擬似)家族という居場所での自分の受容、世界からの自分自身の受容が多層構造で描かれつつ、やはり疎外に起因する自己否定感を手放して本来の自分へと戻っていくプロセスが描かれていると感じます。

まさに2026年の今描かれている、最新の物語にしてエンターテイメント作品であると感じられ、とても楽しみにしている作品です。

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明智あんな、本人は特別を望んでない(みくるの普通の日常をみて、それを失ってる自分が悲しかった)のに、タイムトラベラーとして否応なく特別視されていく(ニジーがウソノワールに報告)の、『名探偵プリキュア!』、物語力が高すぎる。

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『名探偵プリキュア!』、十中八九「居場所」が大事なテーマの一つで、時代が違う「居場所」の明智あんな、別な「居場所」にいる森亜るるかなどで描いていく。親が子にできるのはそこにいて「居場所」になることだけと、子供番組的でもあります。

1話であんなの母が印象的に出てくるのは、小林みくる=母説の謎の提示の他に、彼女が2027年の家にいる限り、時空を超える疎外があってもあんなはそこを「居場所」・帰る場所と認識するということ。「無条件の愛」の拠り所とは、そういうこと。

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→次回:『名探偵プリキュア!』感想/第7話「大変!学校が迷路!?」(ネタバレ注意)へ
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