20260719tanpreeyecatch

相羽(シロクマ)です。

新しい仕事をはじめたりして、しばらく感想を書いてなかったのですが、今回は書きたくなったので書きます。

『名探偵プリキュア!』第25話「キュアエクレールの正体」の感想です。

ネタバレ注意です。
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90年代という、効率重視で全てが消耗品になっていき、「本来の自分」はフォーマットに合わせて摩耗していく。

そんな時代で、どう「本来の自分」を大事にしていくか、というテーマがあると思われる『名探偵プリキュア!』で、まさに、帆羽くれあが「本当の(本来の)自分」と出合い直す展開です。

このタイミングで、「本来の自分」の居場所を探してるフシがあるニジーが、ウソノワールに反対するようにフィールドを張ろうと言い出すのがよかったな。会社の上司が本当にダメなことをする時は、自分の判断で行動できる人だ……

来栖エリザは『名探偵エリー』、家入しるくは目の前の子どもを元気づけること、金田れいはプリキュアじゃなくともポチタンを守ること、くれあ以外も、「本来の自分」、自分の本懐に回帰していくのが描かれるのもよかったです。

そんな中で、今回のメイン、帆羽くれあが、「本当の(本来の)自分」を思い出す。

ギミック的には、香水について詳しい人はよく聞いてる話かと思いますが、香水の香りというのは、香水の香りだけじゃなくて、厳密には、「香水の香+それを使う人の体臭」です。自分の匂いが合わさって、本当の意味で記憶と結びついた香りとなる。ここにも、「自分」というテーマがみてとれます。

『名探偵プリキュア!』では、5話と6話で、一見明るい明智あんなも、一人で1999年に来てしまった孤立感や悲しみを抱えていて、その悲しみも含めて明智あんなだ、というテーマを描いています。

「本当の自分」に戻る、最後の一ピースは、自分自身の涙。なぜなら、「本当の自分」とは悲しみと不可分だから。それごと受容して、我々は生きていくしかない。

一方で、「本当の自分」を思い出したけど、「偽物の自分」が否定されるような感じでもありません。そういう意味で、一時偽物(変装したり)的に生きてるニジーらも否定されない。森亜るるかは、ただの愛が重い人だったみたいな感じなのか。キュアアルカナ・シャドウ登場以来、嘘を嫌うあんなのアンチテーゼ的に、嘘も意味がある場合がある、みたいなことを度々言ってたのですが、帆羽くれあの嘘の時間(記憶を失ってた時間)も尊重したかったみたいな話なのかなと思います。

くれあがるるかとの記憶を思い出すシーンで、めちゃめちゃ泣いてしまいました。るるかが笑っている。喪われた時間。それでも、世界のどこかに残ってる、大切な時間。圧倒的なるるくれ、尊い。

プリキュアシリーズは20年ちょっとほぼ全部観てるのですが、久々に神回をリアタイで目撃して感動しております。

公式もこの回に向けてプロモーションしていて、それにノれたという意味では、少し古いけど『フレッシュプリキュア!(大好きな作品です……)』のキュアパッション登場回に匹敵するような。プリキュアは、やっぱりイイよな〜

自分を大事にする、ということ。

そして、一時「本来の自分」から離れている時期を、過度に否定しないということ。

そして、悲しみも含めて受容していくという「強さ」がある、ということ。

とても感動した、キュアエクレールの正体判明回でした〜

(アイキャッチで使用した画像は『名探偵プリキュア!』第25話より引用)

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