20270913noteeyecatch

相羽(シロクマ)です。

『名探偵プリキュア!』第33話「名探偵の道も一歩から」の感想です。

ネタバレ注意です。
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前回から、物語全体の1番のドラマ、明智あんなはいずれ2027年に帰る……に向けて、物語が収束しはじめていると感じます。

今回は、ゴウエモンが森亜るるかの過去の時間、偽物の時間(キュアアルカナ・シャドウだった頃の時間)を守るお話です。

もっと言うと、本作全体が「自己否定を手放すこと」をテーマにしてる側面がありますが、るるかがシャドウだった頃の自分を否定してしまうと、自分の一時期を否定してしまうことになり、大らかな自己肯定には至れなくなってしまうから。

ゴウエモンは、わざわざるるかの過去の自分、偽物の頃の自分を、それもおまえの一部だからとっておけと、届けにきてくれたわけです。

この今話の流れが、明智あんなが1999年にいるのは、やがて過去になることであり、偽物的な時間である、という話とリンクしています。

これは、SF的なギミックで、この1999年は一種の偽史だったりするのかは分かりませんが、あんなはやがて2027年に帰る存在であり、その時振り返ると、1999年にいた時の自分が、ちょうど今のるるかが、私、過去の時間、偽物の時間にいたんだなぁとシャドウだった頃の自分を振り返られるように、今の自分とはどこか遊離した不思議な時間と感じられることに重ねることができます。

本作には、過去や偽物的な時間・存在をなかったことにしないこと、というメッセージが描かれています。

劇中の「忘れられた種族」が、物語全体でのそのようななかったことにされてしまった過去の偽物的(妖精なので、フィクション的、不思議的な存在です)存在たちで、あったものをなかったことにするのは、世界に様々なひずみを生み出す、ということが描かれています。

今回、ゴウエモンがキュアアルカナ・シャドウだった頃の自分も覚えておきなよ、というメッセージを届けるかたちで守ったものは、森亜るるかの全体性的な自己肯定であり、明智あんなが2027年に戻った時に振り返る1999年の思い出であり、「忘れられた種族」の存在そのものでもある……という物語構築がみてとれる1話だと思ったのでした〜

(『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』の公開日が近づいてきましたね。公開日の金曜日はお仕事なので、観に行くのは土曜日になるかも。今のところ、感想も書いてアップする予定です〜)

(アイキャッチで使用した画像は『名探偵プリキュア!』第33話より引用)

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→前回:『名探偵プリキュア!』感想/第32話「ただいま、キュアット探偵事務所」〜本来の自分でいられる居場所のお話(ネタバレ注意)
→次回:(準備中)
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